CCDとCMOS
新海誠監督の「君の名は。」にCCD特有のスミアが描かれている(タイムラプスやHDR的なものが描かれるのと同様に)という話でちょっと気になったので.
現在,デジカメやデジタルビデオカメラのセンサーつまり撮像素子にはCCDとCMOSが主に使われている.CCDのほうがCMOSより高感度である.しかし高価であり,またブルーミングやスミア(これが上記作品では描かれているということだ)はCCD特有の現象で,しかもバッテリー消費も大きい.というか時期的にはCMOSのほうがCCDより広まったのは後なんだね.高解像度化によってCCDのバッテリー消費量の大きさが無視できなくなってきたということか.
ちなみにスミアと違ってレンズフレアはレンズ内での光の反射によって引き起こされるので,CCDやCMOS,もっといえばデジカメかフィルムカメラかに関わらず起こる現象だ.
さらにちなみにオリンパスの顕微鏡用カラーカメラDP74はCMOSでありCCDではない.感度が問題になるときはCCDカメラを用いるのが良さそうだ.