最近はプライベートでは本を読むこともめっきりなくなってネットで断片的な文章ばっかり読んでいる.
これはいかんということで,たまたま一時間ほど時間がつくれたので,岸政彦「断片的なものの社会学」を通読した.
断片的なものの社会学
社会学者である筆者によって断片的に描き出されるさまざまな人生の断片に一気に触れた.それらは何かの意味で互いに結びつきそうで,しかし結びつかず断片のままでいることを強いられるような,ふしぎな読後感だった.
そこかしこで思い出したくない自分の過去の体験を断片的に思い出させられたりして,それもまたたまらない気分になった.